【事業承継学会　年次大会委員長より】
各位
時下益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
皆様ご承知の通り、去る12月2日（土）に、東京六本木ヒルズのハリウッド大学院大学において、林理事長にご列席賜り事業承継学会として、初めて東京で年次大会を開催することができました。

今回の年次大会では、「人口減少による経済規模縮小時代における事業承継の在り方。経営者の高齢化と後継者不足への対応」を統一テーマとした大会とさせていただきました。
基調講演では、ハリウッド大学院大学の山中祥弘学長に老舗企業に共通する宗教的な倫理の問題を発表いただき、午前中のセッションでは後藤先生、落合先生を中心として、堤先生の海外事例の研究や、ファミリービジネス事業承継研究会の大山氏、桐明氏ら実際に事業承継を支援する実務家の事例発表など、有意義な研究発表と実践事例の融合という本事業承継学会ならではの発表内容となり、大きな成果であったと思います。最後のパネルディスカッションでは、東京を代表する老舗の株式会社豊島屋本店の吉村俊之社長にご登壇たまわり、経済縮小の時代における事業承継の対応を、会場からの意見を交え熱心に議論していただきました。当日各会場でのコメンテーターをお勤めいただいた柳様、荒尾様に厚く御礼申し上げたいと存じます。

本大会は、当日にも参加希望のお問い合わせが続き、また、学会員以外の皆様からも多く参加いただき、大変盛況に執り行われましたことご報告申し上げます。これもひとえに、京都本部事務局ならびに名古屋事務局の皆様に多大なるお手伝いを賜りました結果と考えており、改めてこの場をお借りしまして御礼申しあげます。また、東京で事務局を務めていただきました大山、桐明両氏にも感謝申し上げます。

今大会では東京初開催ということもあり、多くの方にご参加いただいたため、行き届かなかった面もあるかとは思いますが、今後も益々会員各位からのご意見、ご支援を賜り、パネルディスカッションでも、意見が出ておりましたように本事業承継学会が国内のみならず国際的にも発信できる団体として活動をしていけるよう、より一層の努力をしてまいりたいと存じます。

以上、取り急ぎ、年次大会のご報告とお礼まで。

事業承継学会　年次大会委員長　横澤利昌